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Souvenirs from the past in Kyoto 

「京土産にかえて」
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名もない小路に漂う生活臭。その谷間にたくましく咲き誇るさくらが、ひときわうつくしい。
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さりげない細部への気配りは、日本人ならではの心と思う。
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京都でいちばん好きなカフェ、「喫茶フランソワ」。昭和9年創業。
カーテンで区切られた目立たない隅の一角では、どんな密会があったのだろうか。
いつのまにか、国の文化財に指定されていた。
フレッシュなカサブランカがいつも優雅に迎えてくれる。
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「さくらが散ると京都はもう夏」とふと脇の鴨川に目を移すと、床(ゆか)が組まれていた。
床とは、川の上に木を組んで舞台のようにつくられるオープンエアーのお座敷のこと。
川沿いのレストランや、カフェ、バーなどは、夏になるといっせいに床を出す。
盆地の夏の暑さを、その季節ならではの風物で粋にやり過ごす京都の知恵。
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毎晩、律儀に聞こえてきては遠ざかる、哀愁漂うチャルメラの音に観念、飛び出した夜。
イメージの中の昔の屋台と違って、なべや台などはピカピカに磨きこまれている。
あまりの道具の美しさにしばし見とれてしまった。
「おじさん長いんですか?」 「いいや、まだ8年とちょっと…」
食べて2度びっくり。とてもおいしいのだ。わがままとは思うが、これから10年、20年とずっと続けて欲しい。この文化を引き継いでいって欲しい。
しかし、きっとそういう人の思いを一番良く知っているのは、当のおじさんかもしれない。
ここ数日来、とまっている気配を感じたことなど一度もなかったのだから。
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入り口は目立たないが、清水につづく細く長く参道の途中にあるので昔から何とはなしに入っていた。湯豆腐のお店。この前は紅葉が見事だったから、あれから一年半になる。
知らなかったが、日本最古の湯豆腐料理のお店だそう。350年つづいているという。
葉桜の頃は暑くもなく、寒くもなく、自然のままが心地いい。
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京都ならではの抹茶オーレ。はんなりとした色。
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数年前から、「柳になりたい風」というタイトルの小説を書いている。
しかし、未だタイトル止まり。すべての思いをタイトルにこめてしまって、あとが続かなくなってしまった。
この川辺の裏手の小道に、ひっそりとたたずむお地蔵さんを発見。
思わず無心に手を合わせる。自然と身についたしぐさを行動に移したあとに、ちょっと違和感を感じたが、こういう文化が体から完全に離れてしまう前に、また京都に帰ろうと思う。

ただいま、さよなら、また今度。

<ADDRESS>
「仏蘭西風喫茶室 フランソア」
京・四条小橋西詰南
電話(075)-351-4042

「総本家ゆどうふ 奥丹 清水店」
京都市東山区清水3丁目340番地
電話(075)-525-2051
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by sommergarten | 2006-04-28 04:06 | 街角ブレイク

お知らせ

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まことに恐れ入りますが、長期休暇等により5月まで臨時休業させていただきます。
まだまだたくさんのカフェが出番を待っておりますので、今後ともご愛顧いただけるとうれしいです。もしかすると、休み明けは号外で京都のカフェが登場するかもしれません…
みなさま、(またまた)しばらくごきげんよう。
ベルリン 春吉日
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by sommergarten | 2006-04-03 15:28 | ごあいさつ