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ドイツのポテトスープ

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ドイツのポテトスープは、とてもシンプル。
じゃがいもをそのまま食べているかのようなストレートさが素朴で、なぜかなつかしい味。
作りおきができ、栄養価が高く、おなかが膨れ、体がすぐにあたたまる。

今回は番外編として、これからの季節にぴったりの、北国ドイツのポテトスープの作り方を紹介します。ポテトスープは、ドイツのカフェなら定番メニュー。値段も安く、軽い昼食にぴったりです。

まずはじめに、日本でもそうですが、ドイツでもスープ用のじゃがいもを選ぶことが、なにより大切。

ドイツには数十種のじゃがいもがありますが、大切なのは二つの品種名。どちらかが、かならず各じゃがいものブランド名の下に明記されています。これは以下のように、料理別にふさわしいじゃがいものタイプが選べるようになっているもの。これさえ確認できれば、どのじゃがいもで作っても、大丈夫。一口食べただけで、産地やブランド名まで当ててしまうとされる、ワインならぬ、じゃがいものソムリエらしき人がドイツにはいるらしいのですが、そういう人でない限りは、最寄のスーパーでまずはじめに見かけた以下の明記のあるじゃがいもを選べば、全く味に支障はありません!

Mehlig(メーリッヒ): 水分が少なく、すぐにとけます → スープやピュレーに。
Festkochend(フェストコッヘンド): 煮くずれしません → 煮込み料理やポテトサラダに。

●ドイツ風のポテトサラダには、ポテトの形が残るFestkochendをつかいますが、日本風のなめらなかポテトサラダにはMehligがあいます。しかしドイツでも個人の好みで変わるようです。
●この二つの違いは、日本で言えば、料理によってメークイン(カレー用)と男爵(ポテトサラダ用)を使い分けるのと同じです(もしかしたら現在は呼び名が変わっているかもしれませんが)。

~ ドイツのポテトスープ ~

<レシピ>

500g じゃがいも (小さなキューブ・さいの目に切る)
スープ野菜:にんじん1~2本、長ネギ、セロリの根など(だし用にざく切り、またはみじん切り)
たまねぎ一個 (みじん切りに)
100g ベーコン (みじん切りに)
125ml 生クリーム (牛乳にすればあっさり)
パセリ適量 (みじん切り)
1500ml コンソメスープ (普段の食卓ならインスタントで十分)
ローリエ(月桂樹の葉)一枚

<つくり方>

1.たまねぎペーコンをフライパンでじっくり炒め、じゃがいもとスープ野菜も一緒に軽く炒める。

2.大きなおなべにコンソメスープをいれて火にかけ、1と、月桂樹の葉を加える。

3.ふたをして、30分~小一時間コトコト。

4.生クリーム、塩を加え味加減を調整する。

5.お皿に移し、パセリのみじん切りをおとして出来上がり。

<お料理のヒント>

★田舎風のライ麦パンを付け合せにすれば、さらにドイツ風に召し上がれます。

★ちょっとボリュームをアップ、あるいはアクセントをつけたい場合は、細長いソーセージを細かく輪切りにして加えると、とってもおいしいお肉のスープになります。これは、一度覚えるとやみつきになる味、ぜひおためしあれ。

★さらに、手を加えずにおいしく食べる方法は、食器を選ぶこと。浅いスープ皿ではなく、カフェオレボールを大きくしたような深いスープの器を使うと、すぐに冷めず、最後まであたたかくいただけます。これだけのことで、実はぐんと味が変わってきます。

Guten Appetit!

さて、「気まま・カフェ」よりお知らせです。
都合により、11月の頭まで臨時休業させていただきます。
このごろはお客様がふえて、うれしいなあと思っていたのでとても残念なのですが、
またぜひ遊びに来てくださいませ。

さて、このたび紹介したこのドイツのポテトスープですが、簡単なだけに「自分の味」がしっかりでます。ぜひ、何度かチャレンジしていただいて、肌寒い季節をあったかくお過ごしください。

では、ごきげんよう。
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by sommergarten | 2007-10-11 12:58 | essen & trinken

大人とこどものクラシック

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冬の長いドイツでは、コンサートホールや、劇場、巨大ショッピングモールなど、屋内娯楽施設が充実している。世界遺産の博物館島にある、ボーデやペルガモンなどの博物館・美術館がすべて地下でつながる計画もあるくらいで、そうなれば、吹雪の日も朝から晩まで地上に出ずに芸術の世界にひたれるという次第。短縮された移動時間は、博物館併設の落ち着いたカフェで、現実の喧騒に戻ることなくお茶のひとときにあてられる。

夏は30度を越して、さんさんと降り注ぐ太陽の光に目を細める日々でも、冬は長く、日がとても短くなる寒国のドイツ。天候に影響されず、いかに快適に屋内ですごすかはとても重要なテーマである。ベルリンでも屋内型巨大ショッピングセンターが次々オープンしており、50数軒に上るという。個人的には、季節の移ろいを感じながら、青空市場で買い物をするのが好きである。暑い暑いとこぼしながら買い物をし、寒いと体を震わせながらさっさと済ませて、カフェに飛び込んでほっとする。しかし、それでもひどい雨の日や、吹雪の日でも、どこかにいきたい、という気持ちがむくむくとおきれば、ありとあらゆるお店だけでなく、ジェラートやソーセージのスタンドや、カフェからレストランまでそろい、場所によってはこどもの遊び場まで併設の巨大ショッピングモールは非常に便利であり、実際わざわざにでかけることも少なくない。あちこちに設置された、小ぎれいなベンチに座って、人の流れを見るだけでも面白い。

冬が暗く、長い故、公共施設はその大きな難点を考慮して作られている。だからとても快適であり、もちろん天候がよくても、便利なのである。まさに短所が転じて長所になっている。そういった工夫は公共設備にとどまらず、各家庭の部屋のインテリアにもよく反映されている。ドイツ人の家の中は、いつもきれいに整えられているだけでなく、とても個性的な装飾で上手に統一されていることが多い。ドアを開けると一つの世界が広がっているかのようなのだ。趣味があう、あわないとは無関係に、一つの雰囲気にまとまっている部屋というのは非常に居心地がよく、ソファーに座ったら最後、時間が過ぎるのが早く、なかなか腰が上がらない。お金をかけずとも工夫を凝らして、素敵な住まい方をしている人が多い。
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ドイツ、とくにベルリンにきてから感心したのは、音楽ホール、細かく言えばクラシック音楽と一般市民の距離が非常に近いことだ。敷居が低い。その最大の要因は、天候ではない。つまるところはお金、良心的な料金設定である。音楽の識者ならまだしも、一般庶民にとっては、やはりお財布事情が行動を制限してしまうことは避けられない。そういう意味で、一つの娯楽の選択肢として、目にも耳にも美しく繊細なクラシック音楽が気楽に楽しめるということは、すばらしいことだと実感している。そして、クラシックといえば、当然のことながらまずなによりも音楽以前に不可欠なのが静寂。よって、こども連れの出番ではないはずなのだが、子供を持つ若い大人にもクラシックを楽しむ権利を守ってくれるようなコンサートがたくさんある。たとえば、ファミリエン・コンサート(家族のコンサート)は、早い時間に設定されていて、こどももつれてくることができる。ホールのドアを隔ててすぐには、無料の託児スペースが大きくとられている。音楽はあくまでも本格的なものだが、多くのこども連れが見込まれるため、こどものいる家族は連れてでかけやすいし、普通のコンサートよりもお財布が傷まない料金設定である。たまに赤ん坊の泣き声が聞こえたりするハプニングもあるためか、料金は普通のコンサートよりぐっと抑えてある上に、こども連れの場合は指定の窓口で買えば、一枚が正規の値段以外はすべて4ユーロなのである。知らなかったせいもあってか、これには心底驚かされた。つまり、一人だけ正規料金(たとえばこの場合は一枚30ユーロ)を払えば、残りのこどもと、同伴者の大人たちは全て一枚たった4ユーロなのであった。実際にこのチケットを購入したので間違いはないが、あまりにもすごい話で、狐につままれたようではあった。しかもこれはフィルハーモニーの大ホールでのコンサートである。

そして、今日また面白そうなコンサート情報を見つけた。クーダム駅から地下鉄に乗り込むまでの道すがらにみつけた写真の広告。コンツェルトハウスでのコンサートの広告である。大きなコーヒーカップとともに踊っているタイトルが「モーツァルトのマチネ ~こどものプログラム、カフェとクロワッサンとともに~」。小さなこどもをもつ親にとってはかなり魅惑のタイトルである。しかも場所が、あの素敵なコンツェルトハウスというのだ。

ちらっと調べてみたところによると、11時から、たった15ユーロで大ホールでのオーケストラが堪能でき、その間、無料の託児所が設置されるという。しかし、もっとすばらしいのは、それとは別に、こども一人当たりたった3ユーロ、あるいは2番目のこどもからはさらに安い1ユーロを払えば、親がコンサートを堪能している間に、同じ建物の別の小ホールで本格的なこども専用の教育者による音楽プログラム、「こどものモーツアルト」に参加できるというのだ。しかも、対象年齢は3歳から。15ユーロでこどもを連れて本格的なクラシック音楽を気軽に楽しめるだけでもすばらしいのに、それに託児料金が含まれ、さらに数ユーロの追加でこどもたちは「こどものモーツアルト」を楽しめるのである。こんな優雅な休日が、幼いこどものいる普通の家庭(あくまでもわれわれのような普通の一般庶民家庭を想定しているのだが)に可能だなんてことは、考えるだけで心が踊るくらいである。儲けを度外視しているとしか思えない、広告費にもならない慈善事業レベルのイヴェントであると思う。

それでも、そのお金と時間を捻出しチケットを買ったりスケジュールを組んだりと、実際のところはなかなかそうも簡単にいかない。「安い」はずのチケット代で一枚か二枚の簡単な子供服が買えたりすることを思うにつけ、次回の公演で、実際その場にいるかどうかは定かでない。ただ、とにかく。おいしそうなカフェのアップにつられてこの広告の前にしばし立ち止まり、一本電車は逃したけれども、それは楽しい気分で帰途についた、ということなのである。
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by sommergarten | 2007-10-07 12:44 | 街角ブレイク

Hackbarth (Mitte)

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ひととき時間を忘れさせてくれ、ちょっぴりほろ苦い。
カフェと新聞。
似たもの同士。
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by sommergarten | 2007-10-02 06:51 | cafe

今日のお天気

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雨、時々くもり。のち、晴れ。
そういう気分で本日は終了。

ちょっとうれしいことがあった。
昔の友達とネット上で再会したのだ。
正確には、偶然見つけたその友のHPのフォト・アルバムに、昔の、約20年前の自分が知らぬ間に登場しているのを見たという次第。
写真にはコメントがあった。
「友情について、たくさんのことを教えてくれた。
特に、真の友達には時間も距離も関係ないということを」というような。
もうここ、10年ほど会っていないと思う。

知らない間に助教授から教授になっていて、同じ場所で同じ時間を過ごしていた頃から20年近くたっても相変わらずの活躍ぶり。
なんだか、あたたかい気分になった。
私は、公表できるほどの成長を果たしてはいない。
常に発展途上であるが、きっと何かいいところを見つけてくれるだろう。

会ったわけでもなく、ことばを交わしたわけでもない。
その写真やコメントが、どれだけ昔にアップされたのかは分からないけれど、
ただ、こちら側では、たった今、見つけた。
自分の存在を、相手の中に見つけた。
過去の事柄が切り取られただけであっても、それは、うれしい。

たかだか、20年前の自分の写真を一枚、目にするかしないかで、こんなにも気分が変わってくるとは不思議なものである。
幸せとは、本当に心の持ちようなのだなあ、と実感する。
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by sommergarten | 2007-10-01 04:48 | Daily life